| 2004/11/21 (土) ガイアシンフォニー | ||
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日本語に翻訳すると「地球交響曲」。ガイアシンフォニーの第3番を観ました。これはドキュメンタリー映画で、配給会社の流通には乗らずに、ほとんど自主的に全国で上映されている映画で、現在第5番までが制作されています。いわゆる「全国ロードショー」にならずに、延べ200万人以上の人が観ているというスゴイ映画です。上映を主催する団体も「この映画を広めたい!」という一心でやっているような団体で、ハリウッドの資本を投下して、全世界的にヒットを目論む映画の対極にある映画だと言えると思います。 さて、ガイアシンフォニーでは毎回これからの「地球」を考えていく上で重要と思われるキーパーソンが登場しています。第1番だと動物保護活動家のD.シェルドリック 、音楽家のエンヤ 、ケルト美術研究家の鶴岡真弓 、アポロ9号の宇宙飛行士だったラッセル・シュワイカートほか。第2番では映画グランブルーのモデルにもなったジャック・マイヨール、チベットのダライ・ラマ14世ほかの人たちです。この人たちが各々、主に地球をテーマに各々の体験や考えに基づいた、深い話を繰り広げていき、観客は「うーむ」と唸る。そんな映画です。 第3番ではアラスカの写真を撮り続け、惜しくもカムチャツカで命を落とした写真家、星野道夫。宇宙物理学者のフリーマン・ダイソン、古代の遠洋航海カヌーでタヒチからハワイまで羅針盤や海図、方位磁針を用いず旅したナイノア・トンプソンが登場しています。 この映画をみて何を私は何を学んで考えたか?というと、これが説明するのは難しいのです。星野道夫はクマに襲われ命を落としました。しかし、星野は日頃クマをとても尊敬していたらしいです。彼の友人たちは言います。「ミチオはきっと彼を襲ったクマを恨んでいないだろう」と。空気を読むことで海の長距離航海を成し遂げたナイノア・トンプソンは言います。「はるか彼方の『見えない島を、見る力』を養うことこそ21世紀を生きる子供達にとって一番大事なことだ」と。フリーマン・ダイソンは宇宙物理学者であり、更に科学、芸術、宗教、哲学に深い叡智を持ち、未来について宇宙的な視野から考えられるといわれています。彼はカナダのハンソン島の北の自然の中で息子と2人でカヌーを漕いで人について語っていました。 人間時間が経てば色々なことを忘れていくわけですが、同じように原始社会から、いわゆる「高度な文明社会」に至る過程においても、沢山のこととが忘れられているに違いありません。恐らくこの映画が言っていることは、そのような「忘れられていること」だと思います。人間は食物連鎖の中にいると言うことを普段は忘れていますし、地図なしでカヌーを漕げるほど自然から何かを読みとろうとする努力を怠っています。 細かいことは抜きにして、この映画を見て世界は広いと思いました。これは「世界には色々なことがある」という意味ではなく、本当にスペースとして広いのです。 | ||