2010/01/24 心療内科コンサート
Category: 音楽
今までの経験上、「心の病」を抱えた人は、感受性が高い・・・というか、少なくとも色々な物事にビビッドに反応するという印象がありました。
昨日は清瀬の心療内科でコンサートをやってきました。
いつもと違うタイプのお客さんであろうから、そういう面で多少は心配もあったのですが、全然心配無用。どのような病名なのかまでは聞かなかったけど、多分、鬱とか、躁鬱とか、そういうタイプの人たちなのだと思います。そういう人って、見たところ全然変わらないですね。音楽を聴いている限り、全然普通・・というか、そう言われないと、「ちょっと深刻そうな顔をしている人が多いなー」程度です。まーこっちも似たようなもんです。(笑)
弾いていて、なんだか、小さな音にまで耳を澄ましてもらったような気がします。
受け止めてもらった感じ。
ピアノが電子ピアノで、これは確かに残念なのだけれど、折角なので、ピアノを横に向けず、正面のお客さんの方を向いて弾きました。
ピアノ弾きは横を向いて、普通は舞台の上手側を見て弾いています。
他の楽器、ヴァイオリンでも、木管楽器でも、歌でも、ギターでも、大抵の楽器はお客さんの方を見て演奏できるのだけど、ピアノは楽器の構造上そうはいかない。
そういう意味では、「ちょっと遠い」楽器なのです。
お客さんの反応がいつもよりもよく見えて嬉しかった。
人を癒そうなんて、基本的には思っていないけれど、なんか、「そんなよーなもの」を共有できたらいいな、と思っております。
心の病っていうのは、別に特殊なことではないと思う。誰でもなにがしかの(その人にしか分からない)闇のようなものを持っていると思う。それが大きくなってしまうと「病気」になってしまうわけだ。普通にあることなのだ。
そんなことを考えつつも、良い時間が過ごせたなー、と幸せな私でした。
事務所&病院のスタッフの皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
昨日は清瀬の心療内科でコンサートをやってきました。
いつもと違うタイプのお客さんであろうから、そういう面で多少は心配もあったのですが、全然心配無用。どのような病名なのかまでは聞かなかったけど、多分、鬱とか、躁鬱とか、そういうタイプの人たちなのだと思います。そういう人って、見たところ全然変わらないですね。音楽を聴いている限り、全然普通・・というか、そう言われないと、「ちょっと深刻そうな顔をしている人が多いなー」程度です。まーこっちも似たようなもんです。(笑)
弾いていて、なんだか、小さな音にまで耳を澄ましてもらったような気がします。
受け止めてもらった感じ。
ピアノが電子ピアノで、これは確かに残念なのだけれど、折角なので、ピアノを横に向けず、正面のお客さんの方を向いて弾きました。
ピアノ弾きは横を向いて、普通は舞台の上手側を見て弾いています。
他の楽器、ヴァイオリンでも、木管楽器でも、歌でも、ギターでも、大抵の楽器はお客さんの方を見て演奏できるのだけど、ピアノは楽器の構造上そうはいかない。
そういう意味では、「ちょっと遠い」楽器なのです。
お客さんの反応がいつもよりもよく見えて嬉しかった。
人を癒そうなんて、基本的には思っていないけれど、なんか、「そんなよーなもの」を共有できたらいいな、と思っております。
心の病っていうのは、別に特殊なことではないと思う。誰でもなにがしかの(その人にしか分からない)闇のようなものを持っていると思う。それが大きくなってしまうと「病気」になってしまうわけだ。普通にあることなのだ。
そんなことを考えつつも、良い時間が過ごせたなー、と幸せな私でした。
事務所&病院のスタッフの皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
2010/01/01 謹賀新年
Category: 雑記
あけましておめでとうございます。

2010年・・・。
20世紀から生きている私としては、「2010年なんて、そんな年号がありうるのか・・・」とすら思ってしまいます。
今年のコンサートは9月に決定しました。
ある構想がありまして、今までのコンサートとはちょっと毛色の違ったものになるかもしれません。
いままで5枚のアルバムを作ってきて、特に3枚目以降はピアノ1台で出来ることの限界をうっすらとですが感じていました。
いや、もちろん1台だから(1人だから)こそできることもあります。
またロマン派以降のピアニズムはピアノの限界を拡張することに挑戦してきたところがあり、ピアノの演奏技術の向上と併せて、まだまだやれることはあるでしょう。
しかし、超絶技巧を追い求めるには、私の技術では足りない部分が多いです。また、ロマン派のピアニズムをまねても、ただのコピーになってしまいます。かといって、現代音楽のピアニズムも私にはそれほど魅力的には感じません。面白いとは思うけれど、少なくとも自分でやりたいとも思えないのです。
というわけで、ソロで、しかも1人では演奏できないことをピアノの機能を拡張することで出来るようにする方向に持って行けないか・・・と思っている次第です。
それにはテクノロジーを使うのですが、コンピュータのシーケンサーや予め録音されたものにあわせて演奏するようなものではなく、あくまでピアノの機能を強化するような方向でやれないか・・・と思っています。
とはいえ、これをやるには解決しなければならないことが多いです。
どうなるか分かりませんが、自分の頭の中で考えていてどのようなものが出来るのか、とても興味深いので、是非挑戦してみたいと思っています。

2010年・・・。
20世紀から生きている私としては、「2010年なんて、そんな年号がありうるのか・・・」とすら思ってしまいます。
今年のコンサートは9月に決定しました。
ある構想がありまして、今までのコンサートとはちょっと毛色の違ったものになるかもしれません。
いままで5枚のアルバムを作ってきて、特に3枚目以降はピアノ1台で出来ることの限界をうっすらとですが感じていました。
いや、もちろん1台だから(1人だから)こそできることもあります。
またロマン派以降のピアニズムはピアノの限界を拡張することに挑戦してきたところがあり、ピアノの演奏技術の向上と併せて、まだまだやれることはあるでしょう。
しかし、超絶技巧を追い求めるには、私の技術では足りない部分が多いです。また、ロマン派のピアニズムをまねても、ただのコピーになってしまいます。かといって、現代音楽のピアニズムも私にはそれほど魅力的には感じません。面白いとは思うけれど、少なくとも自分でやりたいとも思えないのです。
というわけで、ソロで、しかも1人では演奏できないことをピアノの機能を拡張することで出来るようにする方向に持って行けないか・・・と思っている次第です。
それにはテクノロジーを使うのですが、コンピュータのシーケンサーや予め録音されたものにあわせて演奏するようなものではなく、あくまでピアノの機能を強化するような方向でやれないか・・・と思っています。
とはいえ、これをやるには解決しなければならないことが多いです。
どうなるか分かりませんが、自分の頭の中で考えていてどのようなものが出来るのか、とても興味深いので、是非挑戦してみたいと思っています。
2009/11/26 BUMP OF CHICKEN 「R.I.P」
Category: 音楽
今年の夏まで、一年半くらい、ずっとテレビのない生活でした。
まぁ、それはそれで、良かったです。
テレビは「麻薬」的なところろがあると思う。
ボーッとバラエティーを見ているのは、「ちょっと違うな・・・」と思っていたので。
でも、今年の夏、テレビを入れました。
光テレビです。
ディスプレイ自体も、パソコン用のものを使っているので、地デジはおろか、アナログのチューナーすら入っていません。
つまり普通のNHKとか民放とか見ることができません。
これもこれで、良いのではないでしょうか?
どんなチャンネルがあるかというと、
・CNN
・BBC
・MTV
・スペースシャワー
とか・・・。
スカパーとかとだいたい同じようなラインナップです。
全部で何チャンネルあるんだろう?
数えていないけど、映画、アニメ、ドラマ、スポーツ、ニュース等々、なんでもござれ。
光テレビにした目的の一つは「音楽」でした。
MTVとか、スペースシャワーとか全部で5,6チャンネルあります。
エコミュージックというニューエイジとかジャズとかのチャンネルもあります。
新しい音楽に接する機会が最近減っているなーと思っていたので、「これはいかん、どんどん受け入れていこう」、と。
で、数ヶ月経った今、「で、どうだった?」かというと、
うーん・・・。
かなりがっかり。
昔、10年少し前、スペースシャワーとかを見ていたときは、もっと面白かったよ。
J-POPも洋楽ももっと勢いがありました。
今は、ヒップホップとかR&Bとか、そういうのがメインで、どうにもこうにも興味が持てない・・・。これを聴いている人が「どこ好きになるのか」すら理解できないのです。うーむ。
そんなこんなで、音楽チャンネルにチャンネルを合わせてもすぐに変えてしまう日々が続いていました・・・。
でも、今日、やっと「良いな」と思える音楽に出会えた!
BUMP OF CHICKEN の新曲で「R.I.P」です。
一聴すると、スピッツ的なボーカルに典型的なバンドサウンドのバンド・・・なのだけれど、なかなかどうして、面白いことをやっています。
曲にしても、アレンジにしても「攻めています!」感がひしひしと伝わってくる。
専門的な話になってしまうけれど、例えば、コードがIVmになったとき、ボーカルのメロディーがIから直接VI♭に跳躍しています。これって、結構不安定。歌いづらいはずだし。
でもその不安定さが良い!聴いている内に耳に馴染んでくる。ワサビみたいなもの。
全体的にバンドとして、「安定している」というよりは、「不安定さ」が面白い、そんなバンドかと思います。
この曲は彼らの久しぶりの新曲であるようです。
ビデオクリップがこれまた秀逸!!
涙が流れそうになりました。
聴く人の「好み」はもちろんあると思いますが、北野が久しぶりに気に入ったJ-ROCK。
もし良かったら聴いてみて下さい。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00139/v03391/v0339100000000528635/
まぁ、それはそれで、良かったです。
テレビは「麻薬」的なところろがあると思う。
ボーッとバラエティーを見ているのは、「ちょっと違うな・・・」と思っていたので。
でも、今年の夏、テレビを入れました。
光テレビです。
ディスプレイ自体も、パソコン用のものを使っているので、地デジはおろか、アナログのチューナーすら入っていません。
つまり普通のNHKとか民放とか見ることができません。
これもこれで、良いのではないでしょうか?
どんなチャンネルがあるかというと、
・CNN
・BBC
・MTV
・スペースシャワー
とか・・・。
スカパーとかとだいたい同じようなラインナップです。
全部で何チャンネルあるんだろう?
数えていないけど、映画、アニメ、ドラマ、スポーツ、ニュース等々、なんでもござれ。
光テレビにした目的の一つは「音楽」でした。
MTVとか、スペースシャワーとか全部で5,6チャンネルあります。
エコミュージックというニューエイジとかジャズとかのチャンネルもあります。
新しい音楽に接する機会が最近減っているなーと思っていたので、「これはいかん、どんどん受け入れていこう」、と。
で、数ヶ月経った今、「で、どうだった?」かというと、
うーん・・・。
かなりがっかり。
昔、10年少し前、スペースシャワーとかを見ていたときは、もっと面白かったよ。
J-POPも洋楽ももっと勢いがありました。
今は、ヒップホップとかR&Bとか、そういうのがメインで、どうにもこうにも興味が持てない・・・。これを聴いている人が「どこ好きになるのか」すら理解できないのです。うーむ。
そんなこんなで、音楽チャンネルにチャンネルを合わせてもすぐに変えてしまう日々が続いていました・・・。
でも、今日、やっと「良いな」と思える音楽に出会えた!
BUMP OF CHICKEN の新曲で「R.I.P」です。
一聴すると、スピッツ的なボーカルに典型的なバンドサウンドのバンド・・・なのだけれど、なかなかどうして、面白いことをやっています。
曲にしても、アレンジにしても「攻めています!」感がひしひしと伝わってくる。
専門的な話になってしまうけれど、例えば、コードがIVmになったとき、ボーカルのメロディーがIから直接VI♭に跳躍しています。これって、結構不安定。歌いづらいはずだし。
でもその不安定さが良い!聴いている内に耳に馴染んでくる。ワサビみたいなもの。
全体的にバンドとして、「安定している」というよりは、「不安定さ」が面白い、そんなバンドかと思います。
この曲は彼らの久しぶりの新曲であるようです。
ビデオクリップがこれまた秀逸!!
涙が流れそうになりました。
聴く人の「好み」はもちろんあると思いますが、北野が久しぶりに気に入ったJ-ROCK。
もし良かったら聴いてみて下さい。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00139/v03391/v0339100000000528635/
2009/10/10 小豆島、シーカヤック
Category: 雑記
野田知佑さんの「ユーコン漂流」を読んだのは、今から10年以上前だった。カヌーイストでアウトドアライターの野田さんは今までに世界中の川を旅している。ユーコン漂流はカナダからアラスカへと流れるユーコン川を、上流から河口までの3,000kmを漕破した旅行記。北の大地の澄んだ空気を感じさせてくるようなこの本を読むと、「あー、いつか私も・・・」と思ってしまうのだった。
そんなわけで、カヌーをやってみたいと思っていたのだが、小豆島のことを調べていたら、シーカヤックのツアーがあった。
シーカヤックとは海でやるカヌーのこと。「むむ。こ、これは・・・。」と思って、参加した。
今回知ったのだが、一応カヤックはカヌーと同義で、天板があるカヌーのことを正式にはカヤックと呼び、天板がないカナディアンカヌータイプのオープンデッキタイプのものをカヌーと呼ぶらしい。
海でやるとなると「それは、ちょっと危険なんじゃないか・・・」と思ってしまうのだけれど、意外とそうでもないらしい。むしろ川だと「瀬」があって、流れの速い場所とかではそれなりに危険も出てくるのだが、海であれば(もちろん風や波が穏やかという条件はあるものの)そうそう危険はないらしい。流れがあるか、そうでないかの違いだろうか。
インストラクターの「のぶ」さんと「わかば」さんに、色々と教わった。
今までにシーカヤックのツアーに参加した人は沢山いるが、沈(ちん)した・・・転覆すること・・・人は一人もいないんだそうだ。へーそんなもんなのですか!
当日は「凪(なぎ)」といえるほど波が全くなかったのだけれども、このような状態で沈するには「意図的に」でもやらないかぎり沈することもなかなかできないらしい。
野田さんは著書の中で度々「カヌーなんて簡単だ。すぐに出来るようになる。」ということを書いていた。どんな「道」も奥深さというものが例外なくあるだろうから、この言葉はベテランならではの高次の箴言・・・かとは思うが、もしその言葉を「カヌーなんて簡単に楽しめる」と解釈するのであれば、全くその通りだと思った。
インストラクターのお二人から10分ちょっと注意事項や漕ぎ方などを教わったらもう出発。ちゃんと漕げるのか不安もあったが、なんとかなるものです。どんどんカヤックは進んでいく。まぁ、敢えて言うと、足で操作する「舵」は少々慣れが必要だった。パドルの漕ぎ方でも方向は操作できるので、それとのバランスが難しかったのだが、これもしばらくしたら慣れた。
この時乗った艇は2人艇で、同乗の「とも」さんはだいたい私と同じ年齢の男性。私が後ろの席に乗り、彼は前。舵の操作は後ろの席からしか行えないので、その分仕事が増える。後から知ったのだが、2人艇は舵の有る無しに関わらず後ろが方向を決めてしまうので、ハッキリ言うと後ろの方が「面白い」らしい。前席に乗ると「漕ぐだけ」になるようだ。というわけで、もしかすると彼より私の方が楽しんだのかも知れない。ふふっ。ともさん、すいませんね。

©Dream Island のぶさん撮影
ところで、彼はインストラクターの「のぶ」さんのお兄さんなのだった。普段はカヌーとは全く縁のない生活を送っているらしいが、カヌーのインストラクターをしている弟のぶさんを訪ねて、はじめて小豆島に来てカヌーに挑戦したらしい。いいですね、こういうの。しかしながら、この二人、兄弟なのに顔が全く似ていない。「異父兄弟なんじゃないですかね?」と言いたかったが、言わずにおいた。私ももう大人なのだ。
野田さんは「カヌーに乗ると人は自由になれる」と書いていたけれど、その感覚はとても分かる。普段、自由に移動することが出来ない川や海の上を自分の力でスイスイと動くことが出来る。陸地からは行くことが出来ない海岸や無人島に行くことだって出来る。スピードも結構出て、思いっきり漕ぐと10km程は出るらしい。これは結構なスピードだ。

小豆島ふるさと村のある池田湾を観音崎から沖野鼻にかけて漕いだ。全部の行程で3~4kmほどだろうか。途中、無人のビーチで上陸。ライフベストをつけたまま、海で泳いで遊ぶ。当日天気は曇で既に9月中頃ということで泳ぐには少々時期が遅かったが、水温はまだまだ高いので寒くはない。のぶさんとわかばさんの用意してくださった、紅茶や善哉(ぜんさい)を皆でいただく。美味しい。


©Dream Island わかばさんが撮影したのぶさん
のぶさん、わかばさん、ともさん、他の参加者の皆さん、ありがとうございました。とても楽しかったです。楽しかったとしか言いようがない。
またどこかでカヌーをやりたいと思っています。
そんなわけで、カヌーをやってみたいと思っていたのだが、小豆島のことを調べていたら、シーカヤックのツアーがあった。
シーカヤックとは海でやるカヌーのこと。「むむ。こ、これは・・・。」と思って、参加した。
今回知ったのだが、一応カヤックはカヌーと同義で、天板があるカヌーのことを正式にはカヤックと呼び、天板がないカナディアンカヌータイプのオープンデッキタイプのものをカヌーと呼ぶらしい。
海でやるとなると「それは、ちょっと危険なんじゃないか・・・」と思ってしまうのだけれど、意外とそうでもないらしい。むしろ川だと「瀬」があって、流れの速い場所とかではそれなりに危険も出てくるのだが、海であれば(もちろん風や波が穏やかという条件はあるものの)そうそう危険はないらしい。流れがあるか、そうでないかの違いだろうか。
インストラクターの「のぶ」さんと「わかば」さんに、色々と教わった。
今までにシーカヤックのツアーに参加した人は沢山いるが、沈(ちん)した・・・転覆すること・・・人は一人もいないんだそうだ。へーそんなもんなのですか!
当日は「凪(なぎ)」といえるほど波が全くなかったのだけれども、このような状態で沈するには「意図的に」でもやらないかぎり沈することもなかなかできないらしい。
野田さんは著書の中で度々「カヌーなんて簡単だ。すぐに出来るようになる。」ということを書いていた。どんな「道」も奥深さというものが例外なくあるだろうから、この言葉はベテランならではの高次の箴言・・・かとは思うが、もしその言葉を「カヌーなんて簡単に楽しめる」と解釈するのであれば、全くその通りだと思った。
インストラクターのお二人から10分ちょっと注意事項や漕ぎ方などを教わったらもう出発。ちゃんと漕げるのか不安もあったが、なんとかなるものです。どんどんカヤックは進んでいく。まぁ、敢えて言うと、足で操作する「舵」は少々慣れが必要だった。パドルの漕ぎ方でも方向は操作できるので、それとのバランスが難しかったのだが、これもしばらくしたら慣れた。
この時乗った艇は2人艇で、同乗の「とも」さんはだいたい私と同じ年齢の男性。私が後ろの席に乗り、彼は前。舵の操作は後ろの席からしか行えないので、その分仕事が増える。後から知ったのだが、2人艇は舵の有る無しに関わらず後ろが方向を決めてしまうので、ハッキリ言うと後ろの方が「面白い」らしい。前席に乗ると「漕ぐだけ」になるようだ。というわけで、もしかすると彼より私の方が楽しんだのかも知れない。ふふっ。ともさん、すいませんね。

©Dream Island のぶさん撮影
ところで、彼はインストラクターの「のぶ」さんのお兄さんなのだった。普段はカヌーとは全く縁のない生活を送っているらしいが、カヌーのインストラクターをしている弟のぶさんを訪ねて、はじめて小豆島に来てカヌーに挑戦したらしい。いいですね、こういうの。しかしながら、この二人、兄弟なのに顔が全く似ていない。「異父兄弟なんじゃないですかね?」と言いたかったが、言わずにおいた。私ももう大人なのだ。
野田さんは「カヌーに乗ると人は自由になれる」と書いていたけれど、その感覚はとても分かる。普段、自由に移動することが出来ない川や海の上を自分の力でスイスイと動くことが出来る。陸地からは行くことが出来ない海岸や無人島に行くことだって出来る。スピードも結構出て、思いっきり漕ぐと10km程は出るらしい。これは結構なスピードだ。

小豆島ふるさと村のある池田湾を観音崎から沖野鼻にかけて漕いだ。全部の行程で3~4kmほどだろうか。途中、無人のビーチで上陸。ライフベストをつけたまま、海で泳いで遊ぶ。当日天気は曇で既に9月中頃ということで泳ぐには少々時期が遅かったが、水温はまだまだ高いので寒くはない。のぶさんとわかばさんの用意してくださった、紅茶や善哉(ぜんさい)を皆でいただく。美味しい。


©Dream Island わかばさんが撮影したのぶさん
のぶさん、わかばさん、ともさん、他の参加者の皆さん、ありがとうございました。とても楽しかったです。楽しかったとしか言いようがない。
またどこかでカヌーをやりたいと思っています。
2009/10/05 小豆島、棚田
Category: 雑記
土庄の石井レンタバイクで、スクーターを借りる。
島内にはバスば走っているが、路線によっては1時間に1本とか、場合によってはそれ以下。行ける場所が限られている。値段も安くはない。
一日くらい、自由に動いてみようというわけだ。
小豆島の中央は山になっている。最高峰はの星ヶ城山で標高816mだ。これはちょっとした標高だと思う。千葉県に住んでいた私としては、この小さな島でそんなに高い山があるのは、素直に感心してしまう。(千葉県の最も高い標高は408m。全都道府県中、最低。)
島の中央から少し西、中山地区は農民歌舞伎の舞台もある里山だ。棚田があるというので是非観たいと思った。

そこは心休まる里山の風景だった。既に多くの田圃の稲刈りは終わっている。あぜ道には曼珠沙華の花(彼岸花)が咲いていた。
棚田は観る分には素敵な風景なのだが、ここで稲作をする人にとってはしんどそうな場所だ。崩れてくるところがないように棚田自体の手入れも大変だろうし、効率良く大型のトラクターを入れることも出来ない。棚田で稲作をするのは結構な労力だと思う。経済的な見地では効率は確実に悪いはずだ。しかし、--少なくとも他所からやってきた私にとっては--実に魅力的な風景だった。棚田には保水力があるという。作るときには山の木を切ったはずだが、自然へのダメージが少ないのだ。このような先祖から受け継いだ土地を大事に守っているのは、実にいいなと思う。
ところは変わるが、熊本。此処では今でも「加藤清正は土木の天才」と言われているらしく、彼の作った護岸はいまも現存している。近年その護岸を取り壊して、新しい護岸を作ったりすることもあるらしいが、新しい護岸が2,3年で壊れてしまうのに、清正公の護岸がびくともしないということがあるらしい。今、ダムの建設が問題になっているけど、ダムも「2,3年で壊れる新しい護岸」のような存在になってしまうのではなかろうか?実際、過去に建設されたダムは沢山の問題を抱えている。まずダム建設地の村や町を破壊してしまう。出来上がった後も、魚が遡上しなくなり、放水される水が冷たくなり、水が濁り、下流の水量が減る。その川の自然は確実に弱くなる。ダム自体に土砂が堆積して、浚渫をしないとダム自体の目的すら果たせなくなることも予想される。
棚田に話は戻るけれど、棚田はもともとは人が自然に手を入れたもので、自然を作り替えている。しかし、これは何年もかけてゆっくり作り替えて来たわけで、その後長い間、自然との調和を乱さなかったという実績もある。今問題になっているのは、人間の活動が急に活発になってしまった結果、その負荷が自然にかかってきていること。人間が予想しない方向に自然が変化してしまっている。人間は自然に手を入れるものだし、現代の科学技術や土木技術を否定するわけではない。しかし、それがあまり上手くいかなくなってきたのも事実だ。もう少し、ゆっくりと、先祖の知恵も尊重しつつ自然に手を入れた方が良いんじゃなかろうかと。
そんなことを、棚田を観ながら考える。理屈はともかく、素晴らしい風景だった。



護国寺は小豆島のほぼ中央に位置する寺で、正式名称は「弘法の滝護国寺」らしい。真言宗のお寺。観光客はあまり来ないようだ。

境内から森の中へと続く石段があり、これを少し登ると龍の頭のようなところから水が滾々と流れ溢れている。軟水で実に美味しい水だった。かなり標高の高いところにある寺なのだが、この水はわき水らしい。日照りの時にもいままで水が枯れたことがない。この寺に本堂らしきものは見あたらなかった。実に小規模な寺で観光客が好むような場所では全くないかもしれないが、なぜか分からないが、なんとなく良い気持ちのする場所だった。パワースポットというものがあるのなら、こういうところなのかなとふと思う。
寺務所で、この寺を管理しているらしい方(女性)に話しを伺った。この寺のある場所の地形は北と南を山に囲まれており、高野山に似ているとのこと。「東京からいらしたのですか。この場所にあなたがいらしたのも、なにかの縁です。きっとお釈迦様のお導きです。」ということを自然な感じで仰っていた。オレンジジュースとスナック菓子3つをいただいてしまった。
ここから、蛙ヶ池を経て標高776mの四方指(しほうざし)方面へ抜けようと試みる。道があるのか不明なのだが、なければまた戻るだけだ。

かなりの山道。途中、猿が道で座っていたりする。舗装がなくなりダートになる。スクーターはダートを走るためには作られていないので、かなりしんどい。
そもそも、このスクーターかなり難がある。前輪のディスクブレーキが曲がっているのか、ブレーキを掛けると「ガッガッガッ」ともの凄い振動がある。後輪のドラムブレーキは問題ないのでそちらばかり使っていた。前輪のブレーキは怖くてとても使えたものではなかった。スクーターで山を登るのはそもそも無理があるというのは分かっていた。急な坂道を登ると、恐ろしいことにフルスロットルでも20km/hちょっとしか出ない!これでは厳しい。というより、スクーターが哀れ。
そうはいっても、頑張って貰わないとこっちが困るので、馬車馬にむち打つ。蛙ヶ池付近では何度か行き止まりの道に入ってしまった。両脇から草が生い茂っているようなダート道に入っていく私が悪いのだが、引き返すしかない。ところで、こんな道の脇でも、U字に護岸工事をされた用水路が整備されていたりする。それも結構新しい。山奥でなんのためにこんなものを作ったのか分からない。もしかすると豪雨時の土石流対策なのかもしれないが、税金の無駄遣いかもしれない。
やっとの思い出行き着いた四方指の展望台の風景は素晴らしかった。草壁港の町並みや内海湾を遠く見下ろし、その彼方には四国本島が見える。人がほとんどいないので、ゆっくり堪能できる。翻って、有名な観光地、寒霞渓はかなりの混み具合。ロープウェーがあるので便利なのだが、私は此処でどこを観たらよいのか分からなかった。あまりに観光地化してしまっている印象。土産物屋がやたらと混んでいる。

スクーターを返すとき、レンタバイク屋のご主人が面白いことをいっていた。「日本人も遊び上手になったきた」と。
「なぜですか?」
「最近は客が土庄港からここまで歩いて来おる」
土庄港からこのお店まではバスがあるが、徒歩だと20分程だそうで、荷物をもって歩くのは結構大変そうだ。
なるほど。面白いことを言うなと思った。
島内にはバスば走っているが、路線によっては1時間に1本とか、場合によってはそれ以下。行ける場所が限られている。値段も安くはない。
一日くらい、自由に動いてみようというわけだ。
小豆島の中央は山になっている。最高峰はの星ヶ城山で標高816mだ。これはちょっとした標高だと思う。千葉県に住んでいた私としては、この小さな島でそんなに高い山があるのは、素直に感心してしまう。(千葉県の最も高い標高は408m。全都道府県中、最低。)
島の中央から少し西、中山地区は農民歌舞伎の舞台もある里山だ。棚田があるというので是非観たいと思った。

そこは心休まる里山の風景だった。既に多くの田圃の稲刈りは終わっている。あぜ道には曼珠沙華の花(彼岸花)が咲いていた。
棚田は観る分には素敵な風景なのだが、ここで稲作をする人にとってはしんどそうな場所だ。崩れてくるところがないように棚田自体の手入れも大変だろうし、効率良く大型のトラクターを入れることも出来ない。棚田で稲作をするのは結構な労力だと思う。経済的な見地では効率は確実に悪いはずだ。しかし、--少なくとも他所からやってきた私にとっては--実に魅力的な風景だった。棚田には保水力があるという。作るときには山の木を切ったはずだが、自然へのダメージが少ないのだ。このような先祖から受け継いだ土地を大事に守っているのは、実にいいなと思う。
ところは変わるが、熊本。此処では今でも「加藤清正は土木の天才」と言われているらしく、彼の作った護岸はいまも現存している。近年その護岸を取り壊して、新しい護岸を作ったりすることもあるらしいが、新しい護岸が2,3年で壊れてしまうのに、清正公の護岸がびくともしないということがあるらしい。今、ダムの建設が問題になっているけど、ダムも「2,3年で壊れる新しい護岸」のような存在になってしまうのではなかろうか?実際、過去に建設されたダムは沢山の問題を抱えている。まずダム建設地の村や町を破壊してしまう。出来上がった後も、魚が遡上しなくなり、放水される水が冷たくなり、水が濁り、下流の水量が減る。その川の自然は確実に弱くなる。ダム自体に土砂が堆積して、浚渫をしないとダム自体の目的すら果たせなくなることも予想される。
棚田に話は戻るけれど、棚田はもともとは人が自然に手を入れたもので、自然を作り替えている。しかし、これは何年もかけてゆっくり作り替えて来たわけで、その後長い間、自然との調和を乱さなかったという実績もある。今問題になっているのは、人間の活動が急に活発になってしまった結果、その負荷が自然にかかってきていること。人間が予想しない方向に自然が変化してしまっている。人間は自然に手を入れるものだし、現代の科学技術や土木技術を否定するわけではない。しかし、それがあまり上手くいかなくなってきたのも事実だ。もう少し、ゆっくりと、先祖の知恵も尊重しつつ自然に手を入れた方が良いんじゃなかろうかと。
そんなことを、棚田を観ながら考える。理屈はともかく、素晴らしい風景だった。



護国寺は小豆島のほぼ中央に位置する寺で、正式名称は「弘法の滝護国寺」らしい。真言宗のお寺。観光客はあまり来ないようだ。

境内から森の中へと続く石段があり、これを少し登ると龍の頭のようなところから水が滾々と流れ溢れている。軟水で実に美味しい水だった。かなり標高の高いところにある寺なのだが、この水はわき水らしい。日照りの時にもいままで水が枯れたことがない。この寺に本堂らしきものは見あたらなかった。実に小規模な寺で観光客が好むような場所では全くないかもしれないが、なぜか分からないが、なんとなく良い気持ちのする場所だった。パワースポットというものがあるのなら、こういうところなのかなとふと思う。
寺務所で、この寺を管理しているらしい方(女性)に話しを伺った。この寺のある場所の地形は北と南を山に囲まれており、高野山に似ているとのこと。「東京からいらしたのですか。この場所にあなたがいらしたのも、なにかの縁です。きっとお釈迦様のお導きです。」ということを自然な感じで仰っていた。オレンジジュースとスナック菓子3つをいただいてしまった。
ここから、蛙ヶ池を経て標高776mの四方指(しほうざし)方面へ抜けようと試みる。道があるのか不明なのだが、なければまた戻るだけだ。

かなりの山道。途中、猿が道で座っていたりする。舗装がなくなりダートになる。スクーターはダートを走るためには作られていないので、かなりしんどい。
そもそも、このスクーターかなり難がある。前輪のディスクブレーキが曲がっているのか、ブレーキを掛けると「ガッガッガッ」ともの凄い振動がある。後輪のドラムブレーキは問題ないのでそちらばかり使っていた。前輪のブレーキは怖くてとても使えたものではなかった。スクーターで山を登るのはそもそも無理があるというのは分かっていた。急な坂道を登ると、恐ろしいことにフルスロットルでも20km/hちょっとしか出ない!これでは厳しい。というより、スクーターが哀れ。
そうはいっても、頑張って貰わないとこっちが困るので、馬車馬にむち打つ。蛙ヶ池付近では何度か行き止まりの道に入ってしまった。両脇から草が生い茂っているようなダート道に入っていく私が悪いのだが、引き返すしかない。ところで、こんな道の脇でも、U字に護岸工事をされた用水路が整備されていたりする。それも結構新しい。山奥でなんのためにこんなものを作ったのか分からない。もしかすると豪雨時の土石流対策なのかもしれないが、税金の無駄遣いかもしれない。
やっとの思い出行き着いた四方指の展望台の風景は素晴らしかった。草壁港の町並みや内海湾を遠く見下ろし、その彼方には四国本島が見える。人がほとんどいないので、ゆっくり堪能できる。翻って、有名な観光地、寒霞渓はかなりの混み具合。ロープウェーがあるので便利なのだが、私は此処でどこを観たらよいのか分からなかった。あまりに観光地化してしまっている印象。土産物屋がやたらと混んでいる。

スクーターを返すとき、レンタバイク屋のご主人が面白いことをいっていた。「日本人も遊び上手になったきた」と。
「なぜですか?」
「最近は客が土庄港からここまで歩いて来おる」
土庄港からこのお店まではバスがあるが、徒歩だと20分程だそうで、荷物をもって歩くのは結構大変そうだ。
なるほど。面白いことを言うなと思った。